○フリースクールとは
フリースクールは法律や制度などによって定められてはいませんが、文部科学省では以下のように定義しています。
「フリースクール(フリースペースを含む)とは、不登校の子供を受け入れることを主な目的とする団体・施設を指す。」
(出典:小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う 民間の団体・施設に関する調査)
つまり、フリースクールは社会において「不登校の子どもたちの居場所」という役割を担っています。
フリースクールは学校教育法上では公的な学校とは認められていません。義務教育課程の子どもは、そのまま小中学校に籍を
置いたままフリースクールに通うこととなります。
「入学資格がない」「様々な年齢・年代の子どもが集まる」「決められたプログラムやカリキュラムがない」
これがフリースクールの特徴でもあります。フリースクールによって授業内容やカリキュラムが異なりますが、学校の科目学習
だけでなく、他者との交流を通じ、自分の好きなことを自由に学ぶことができる場所です。そして生徒の個性や自由を重視して
いますので、不登校の子どもたちにとって、社会との接点を持つ場所でもあり、コミュニケーション能力やソーシャルスキルの
トレーニングの場ともなっています。
○フリースクールには、どんな子どもが通えますか?
主に、何かしらの理由で学校に行けなくなった子どもが通っています。理由は様々で、いじめにあって学校に行けなくなった・
学校生活にうまくなじめない・授業についていけなくなった、などです。また中には広汎性発達障がい(PDD)や注意欠陥多動性
障がい(ADHD)など、発達障がいのある子どももいます。集団生活におけるコミュニケーションを苦手と感じることもあるため
発達障がいのない子どもよりも不登校になる可能性が比較的高いと言われています。
○フリースクールの出席は、学校の出席日数扱いとして認定されますか?
主として不登校の子どもたちのための居場所です。全国に450ヶ所以上あります。公的な学校ではありませんが、在籍している
小中学校の学校長による許可が出ればフリースクールへの登校も義務教育上の出席日数として承認される場合もあります。
フリースクールの出席認定は、小中学校では1992年から、高校生については2009年から実施されています。学校長が不適切と
判断した場合は認定されません。また、新しく設置されたフリースクールの場合は生徒の在籍や、活動実態、実績が必要です。
○フリースクールの費用はどのくらいですか?
平成27年3月に実施された文部科学省の調査によると、月謝は1~3万円が約4割、3~5万円が約4割、平均額は約3万3千円。
また入会金の平均額は約5万3千円でした。中には入会金が10万円以上必要な施設もあり、フリースクールによって大きく異って
いるのが現状です。現段階では政府によるフリースクールへの助成が行われていません。
なお、フリースクールはまゆうの費用詳細はコチラ。全国平均に比べ、ご家庭のご負担を減らしています。
○まとめ
フリースクールは社会からの理解はまだ十分であるとは言えません。特に地方においては地域の理解も進んでおらず、不登校に
なった子どもたちの居場所が自宅しかなく、引きこもりやすくなっているという現状もあります。フリースクールを必要とする
子どもたち、ご家庭が多いことも事実です。本人に合っているということが前提ですが、不登校の子どもたちのための、様々な
選択肢の一つとしてフリースクールがあります。